正解を探して、高額起業塾にぶっこんだ話。

学び直し

正直、藁にもすがる気持ちだった

生活が、うまく回らなくなっていた。

正社員で働いても楽にならない。
時間も気力も削られて、
「ちゃんとやっているはずなのに、なぜか苦しい」。

このまま同じ働き方を続けても、
未来がよくなるイメージが持てなかった。

そんなとき、
SNSでよく目に入ってきた言葉がある。

起業。
自由。
場所に縛られない。
自分の力で稼ぐ。

正直、
怪しいと思っていた。

でも同時に、
強く惹かれていたのも事実だった。


私が申し込んだ高額起業塾の中身

私が申し込んだのは、
「整体師として独立・起業する」ことを前提にした
高額な起業塾だった。

ベースになっていたのは、
武道から派生した身体の使い方。

講師自身が、
その身体操作によって
長年の不調が改善した、という体験談を持っていた。

それをもとに、
整体の方法論として体系化し、
それを仕事にしていく、という流れ。

内容そのものを、
否定するつもりはない。

実際に、
合う人や救われた人がいるのも
事実だと思う。


講義はあった。でも、抽象度の話が降りてこなかった

整体だけでなく、
ビジネスの講義も用意されていた。

印象に残っているのは、
やたらと 「抽象度」 という言葉が使われていたこと。

  • 本質を見る。
  • 在り方を整える。
  • エネルギーを高める。

言っていること自体は、
間違っていない気もした。

ただ、
抽象度を上げる話が続く一方で、
それを具体的な行動に落とすところまで
降りてくることはなかった。

だから私は、
だんだんこう思うようになった。

「で、私は明日、なにをすればいいんだろう?」

抽象度の高い話そのものが悪いわけじゃない。
でも、
抽象度を下げて生活に接続する工程が見えなかった。

それが、
私にはどうしても腑に落ちなかった。


生活に落とし込める感じがしなかった

私が欲しかったのは、
理想論じゃなかった。

  • どうやって収入を作るのか
  • どれくらい時間がかかるのか
  • 生活として成り立つのか

ここが、
どうしても見えなかった。

理解できないというより、
腑に落ちない

その感覚が、
ずっと消えなかった。


コンテンツは売れていた。でも…

やがて、
同じ塾の仲間たちが
それぞれコンテンツを売り始めた。

講座、セッション、整体。

でも、
ひとつ気づいたことがある。

新規のお客さんが
どんどん増えている感じは、あまりなかった。

多くは、
塾の中や、
同じコミュニティ内で
循環しているように見えた。

これも、
仕組みとしては成立しているのかもしれない。

ただ私は、
そこに自分がいる未来を
想像できなかった。


途中で提示された「次のステージ」

講義の途中で、
「次のステージ」が提示された。

いわゆる
“マスター”と呼ばれる段階。

金額は、
さらに大きかった。

内容の詳細よりも先に、
こんな言葉が並んだ。

  • 選ばれた人だけ
  • 覚悟がある人だけ
  • ここに進める人は限られている

その瞬間、
私は一歩引いた。


納得より、覚悟が優先される空気

質問をすると、
返ってくる言葉は決まっていた。

「考えすぎ」
「まだそのステージじゃない」
「頭で理解しようとしすぎ」

でも私には、
それが前向きな言葉には聞こえなかった。

納得する前に、決断を迫られる。

その流れに、
どうしてもついていけなかった。


そこで、私はそっと距離を取った

成長したくなかったわけじゃない。
学びを止めたかったわけでもない。

ただ、
腑に落ちないまま進むことができなかった。

だから私は、
静かに距離を取った。

大きな反論もしなかった。
誰かを責めることもしなかった。

ただ、
自分の判断基準を守った。


合う人もいる。でも、私は違った

今でも思う。

この世界観が、
合う人もいるのだと思う。

抽象度の高い話を信じて進める人。
覚悟を決めて、一気に飛び込める人。

そういう人にとっては、
救いになる学びだったのかもしれない。

でも、私は違った。

理解できないものを、
信じきることができなかった

それは、
勇気がなかったからでも、
覚悟が足りなかったからでもない。

ただ、私には腑に落ちなかった。

それだけの話だ。


どんぶり勘定で、人生を選んでいた

振り返ると、
私はずっと
「正しそうなもの」に
飛びついてきた気がする。

深く考えず、
勢いで選び、
あとから苦しくなる。

それは、
お金だけじゃなく、
働き方も、生き方も同じだった。

どんぶり勘定で、人生を回していた。


じゃあ今、私はどうしているのか

今は、
派手な成功を追っていない。

地味でもいい。
時間がかかってもいい。

  • 学び直し
  • 働き方の見直し
  • お金との向き合い方

ひとつずつ、
腑に落としながら整えている。

このブログ DONBURI は、
その記録だ。


最後に

高額起業塾にぶっこんだことを、
後悔しているわけじゃない。

あの経験があったから、
「納得して選ぶ」という基準を
取り戻すことができた。

もし今、
同じように迷っている人がいたら。

一度、立ち止まってほしい。

違和感は、無視しなくていい。


次の記事では、
このあと私がどんなふうに立て直していったのかを書こうと思う。

派手じゃないけど、
現実的な再スタートの話を。


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