「人生は計画的に」
「まずは安定してから考えよう」
たぶん正しい。
でも私は、もの心ついたときから楽しいことが好きすぎた。
正解ルートが見えていたのに、選ばなかった
専門学校を卒業し、正社員として内定もいただいた。
いわゆる「安心できるスタート」。
それでも私は、夜の世界という、安定とは真逆の場所に足を踏み入れた。
理由は単純で、
どんな世界なんだろう?
ただ、それだけだった。
将来のことよりも、「知らない世界を見てみたい」という好奇心のほうがずっと大きかった。
足を踏み入れた瞬間
最初の一歩は、思っていたより、あっさりしていた。
特別な覚悟があったわけでも、背中を押されたわけでもない。
「とりあえず話を聞いてみよう」それくらいの気持ちだった。
扉を開けた瞬間、空気が少しだけ違うと感じた。
明るいのに、落ち着かない。にぎやかなのに、どこか静かな緊張感がある。
ここは、安定とか将来とかを大切にする場所ではない。そう分かっていたのに、なぜか足は引き返さなかった。
「ここにいたら、毎日が動きそう」
その感覚が、当時の私には魅力的すぎた。正解かどうかより、面白そうかどうか。
気づいた時には、私はもう夜の世界の一員になっていた。
ダメだと分かっていても、やめられなかった
時間が経つにつれて、この働き方が長く続くものではないと感じ始めた。
それでも、すぐに離れられるほど簡単ではなかった。
刺激があり、お金の感覚も、時間の感覚も、少しずつズレていく。
頭では「違う」と思いながら、身体はその場所に慣れていった。
24歳、宮古島へ行った理由
次に私が選んだのは、沖縄の宮古島だった。
理由は立派じゃない。
ここじゃない場所で生きてみたかった。
リゾートバイトをしながら自動車学校に通う生活。
今思えば、かなり遠回りな選択だったと思う。
それでも、不思議と息ができた。
「ちゃんとしなきゃ」その言葉から、少しだけ距離を置けた気がした。
人生は、ある日いきなり現実になる
その後、リゾートホテルで働き、結婚。出産、育児。
一気に、人生が現実的なものになった。
毎日を回すだけで精一杯で、楽しいかどうかを考える余裕はなかった。
逃げるように戻った奈良で
夫との考え方の違いから、奈良へ戻ることになった。
逃げるように、という表現がいちばん近い。
生活を立て直すため、なんとか正社員として働き始めた。
安定した働き方。周囲から見れば、「やっと落ち着いた」選択だったと思う。
でも、現実はそう簡単じゃなかった。
職場環境の問題。一馬力で生活を回す厳しさ。
「普通に働く」って、思っていたより、ずっとしんどい。
家計を回すため、安定を求めて正社員を選んだ。それでも生活は楽にならず、厳しい状況が続いた。
気づけば、家計が回らなくなり、再び夜の世界に足を向けていた。
それは、楽をしたかったからでも、戻りたかったからでもない。
ただ、「今を乗り切るため」の選択だった。
三人目出産後、限界が来た
三人目を出産し、時間も体力も、これまでとは比べものにならなくなった。
寝不足が当たり前で、自分のことはいつも後回し。
一日を終えるたびに、「今日も回しただけ」そんな感覚だけが残った。
昼は子育て、夜は働く。
睡眠も、回復する時間も削る生活。
ここで初めて、はっきり思った。
この働き方は、もう続けられない。
気合や根性の問題じゃない。続ければ、自分が先に壊れてしまう。
そう思って、会社員としてもう一度やり直すことを選んだ。
安定を取りに行く、ごく普通の選択。
未就学児を育てながらの正社員は、正直、かなりしんどい。
それでも今は、ここを越えたいと思っている。
自分のためだけじゃない。
子どもたちに、無理を重ねる背中ではなく、立て直そうとする背中を見せたいから。
DONBURIな人生でいい
計画性は低め。遠回り多め。どんぶり勘定。
それでも今、少しずつ整え直そうとしている自分がいる。
このブログは、そんなDONBURIな人生を、一から整えていく記録です。
もし今、
遠回りしてきた人、ちゃんとできなかったと感じている人、今さら立て直してもいいのかなと迷っている人がいたら。
「大丈夫、まだ途中やで」
そう伝えられたら嬉しい。


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